おでんを作りたいけど、どんな順番で具材を入れたらおいしくなるんだろう?煮えにくいものから早くいれるのであってる?
寒い時期に食べるおでんは最高ですよね。
コンビニで買うおでんも手軽でかなりおいしいですが、やっぱり自宅で家庭ごとの味付けで作るのが一番!
おでんはたっぷりの出汁の中でじっくり味を染み込ませるものですが、入れる順番やタイミングによって、おいしさが違ってくるってご存知でしたか?
おでんを作るときの具材を入れる順番とポイントについてご紹介いたします。
おでん作りで重要なのは具材を入れる順番!
おでんを美味しくするには、おでんのつゆの中に入れて具材から出るダシで煮込む順番。
もう一つ忘れてはいけないのが下ごしらえ!
時間がある場合は丁寧に具材の下ごしらえをしましょう。
下ごしらえさえ終わってしまえば、あとは時間をかけて味を含ませていくだけなので、おでんはもう完成したようなものです(笑)
下ごしらえが必要なのは?
大根
3~4センチの輪切りに切ってから大根は皮を厚くむきます。
皮を厚くむくことで口あたりがよい大根になります。
大根を厚くむく簡単な方法はこちらを参考にしてください。
深さ1センチほどで、片面のみに十字に隠し包丁を入れます。
ピーラーで面取りしておくと、仕上がりがキレイです。
米のとぎ汁(ない場合は少量のお米でもオッケー)で竹串がすっと通るまで茹でたら、一旦水にとって冷まします。
大根を冷やすと細胞が壊れるので、出汁が染みやすくなります。
大根を茹でるのが面等な時は、皮をむいて輪切りにして、冷凍にしておいて下さい。
一度冷凍された状態になると大根の繊維が壊れるので、味がしみこみやすくなり、時間も半分で済みます。
大根が長持ちする保存方法や冷凍の方法はこちらを参考にしてください。
電子レンジで大根の下ごしらえをする方法大根をゆでる時間がない!という場合は、電子レンジで下ごしらえすることもできます。
①耐熱容器に入れ、少量のお米をまぶし、大根が半分くらい浸かる量の水を入れます
②ふんわりとラップをかけて、電子レンジ500Wで10分ほどチンします
※時間が長すぎると大根が縮んできたりこげてきたりしますので、時々様子を見てくださいね。
ゆで卵
おでんの卵の表面がボロボロのザラザラではおいしさも半減です。
たまごのお尻の部分にティースプーンで軽くたたいて、ヒビを入れておきます。
卵は固めのゆで卵(熱湯から入れて10分程度)にしておきます。
茹でているうちに、どんどん硬くなるので、皮がむける状態なら半熟でもOKです。
ゆであがったら冷水に入れると殻がむきやすくなりますよ。
こんにゃく
こんにゃくを切る前に、味がしみこみやすくなるように格子状に切り込みを入れます。
2~3ミリ程度で細かくてもオッケーです。
水で洗い流したこんにゃくをおでんの大きさにカットし、たっぷりのお湯で5分ほど茹でます。
こんにゃく特有のいやなにおいがなくなるので食べやすくなります。
練り物系
がんもどきや厚揚げなどの揚げ物は、油抜きをする事で出汁の風味がより感じられるようになります。
油抜きをするだけでさらにおいしく食べられますし、油で出汁が濁らないので透き通っていて見た目もキレイです。
食べやすい大きさに切った具材にざっとお湯をかけて、キッチンペーパーで水気を取るだけでもオッケーです。
おでんに入れる練り物については、こちらの記事を参考にしてくださいね。
牛すじ
牛すじを入れるとおでんの味わいがアップしますよね。
牛すじ肉などを入れる場合は、こちらも余分な脂や臭みを抜くために下ごしらえが必要です。
牛すじを水から鍋に入れて沸騰させます。
灰汁が出てきたら鍋の湯を捨て、ぬるま湯で牛すじ肉を洗います。
串に刺して、大根と同じタイミングで牛すじを入れます。
おでんの具材を入れていく!正しい順番は?
下ごしらえができたら、大き目のお鍋を使っておでんを作っていきましょう。
おでん用のだしは、具材を入れる前に沸騰させます。
だしの分量はこちら。(3~4人前)
顆粒だし・・・・・・2袋
酒・・・・・・・・・大さじ1
みりん・・・・・・・大さじ2
醤油(うすくち)・・大さじ2
塩・・・・・・・・・小さじ1
入れる順番は、火の通りにくいものや味の染みにくいものから入れるようにしましょう。
卵
こんにゃく
昆布
卵
しらたき
などの順に入れます。
それらをまず30分ほど煮込んでから、練り物や揚げ物を入れます。
ちくわ
厚揚げ
さつま揚げ
持ち巾着
ウィンナー
はんぺん(食べる直前)
加熱処理してある食材なので、味を染みさせる為に煮込みます。
練り物や揚げ物が出汁を吸い込んで、ふっくらとしてきたら完成間近です。
食べる直前に柔らかいはんぺんなどを入れて出汁をかけるように味を染みさせます。
美味しいおでんの作りのポイントはこちら!
ゆっくり煮る
おでんはじっくりことこと弱火で時間をかけて煮ていきます。
煮立たせるとおだしが濁る原因にもなりますので、ぐつぐつ煮ないようにします。
鍋に蓋をするときは、湯気が逃げるようすこし蓋をずらして置きます。
味をしみこませる時間を置く
だいたい1時間弱で作り終えますが、時間に余裕がある場合は半日程度おなべごとそのままにして冷まします。(練り物を入れる前のタイミングです!)
おでんは加熱している時より、冷めてくる頃に材料に味が染み込みやすいのです。
翌日に食べるくたくたになった大根とか、おいしいですよね。
冷ます時は鍋を新聞紙やバスタオルで包むようにすると、ちょうど味が染み込みやすい温度に冷めていきます。
おでんの具材に味を染み込ませようと長時間煮込んでいる時は、具材が膨張して具から逆に水分が出ていくので、ダシがしみ込んでいきません。
また、だしが煮詰まったり煮崩れて具材の形が崩れてしまいます。
火を止めると水分が出なくなるので、今度はダシが大根などの具にしみ込んできます。
味を染み込ませるには、グツグツ時間を掛けて、煮込むのではなく、ちょうど良い温度に冷ます事が大切です。
できるだけゆっくり、冷ますようにします。
練り物は煮込みすぎない
冷ましたおでんを再び火をかけるタイミングで、練り物などを入れます。
練り物などを煮込む時間は、15分位がベストです。
長すぎてしまうと、練り物の旨みが出しに出てしまい、練り物の自身の旨みがなくなってしまいます。
最後に、はんぺんなどを入れて、はんぺんがふっくらしてきたら出来上がりです。
最後に
これで今年はおいしいおでんが食べられそうですね。
煮込む時間はかかりますが、やっぱりご家庭で作ったおでんはおいしいですよね。
美味しいおでんにするには、丁寧な下ごしらえと、具材を入れる順番、味をしみこませる時間が必要です。
おつゆまでおいしいおでんを楽しんでくださいね。