今夜は記念日だからすき焼きにしようと思うんだけど、どうしたらテレビに出てくるみたいな見た目のキレイなすき焼きになるのかしら?具材を入れる順番や、きれいに見せる切り方や並べ方ってあるの?
すき焼きを作る時に悩むのが、具材の入れる順番。
インスタ映えするように素敵な見た目のすき焼きを作ろうとしても、ぐつぐつ煮ているうちに食べる時には結局具材がぐちゃぐちゃなんてことよくありますよね。
すき焼きを作るときにおすすめの具材の入れ方や野菜の切り方、並べ方、白滝を入れる場所はお肉の隣はダメって聞いたことがあるけど、それって本当なのかなどについて、ご紹介していきます。
すき焼きの具材の入れ方に順番や正しいルールはあるの?
すき焼きの関東風と関西風の違いって?
すき焼きの作り方には、実は
・関西風
の二パターンがあって、関東と関西では具材の入れ方や順番もちょっと違うんです。
どちらが正しいということはなく、そこは個人のお好みで作ってしまって大丈夫です。
結局は食べたときに具材が煮えていておいしければいいかと思いますので。
関東風、関西風はどちらも、最初に牛脂で牛肉を焼くというところは一緒ですが、
・ネギを焼いて焼き目を付ける
・白菜は水分が出るからあまり入れない
・割り下を入れてから野菜を入れる
・牛肉が焼けたら調味料をそれぞれの家庭の味で入れる
・白菜を入れて水分を出す
・煮えやすい野菜は後から入れる
というのがポイントです。
関東風のすき焼きの特徴や作り方とは?
割り下とは、すき焼き用のたれのことです。
醤油やみりん、砂糖、酒などを混ぜ合わせたものなので、ご家庭でも簡単に作れますが、関東出身の方は割り下を用意することが多いかもしれないですね。
スーパーなどでも、割り下はいろいろな種類が売られていて、人気があるのはやはりあの「今半」の割り下です。
今半のお肉はなかなか手が出ないけれども、数百円の割り下くらいなら一般家庭でも買えますからね。
ちなみに、割り下の黄金比は、
みりん・・・100cc
醤油・・・・100cc
ざらめ(なければ砂糖)・・30g
です。
甘めがお好みであれば、みりんや砂糖が多め、さっぱりめがお好みであれば酒が多め、など、味見してみて、これだ!というバランスを見つけてくださいね。
割り下の作り方は簡単!
鍋に調味料を入れて、アルコールを飛ばすだけ!
関東風のすき焼きは、水分が少なく味が濃い目なのが特徴です。
お肉が軽く焼けたところで、まず割り下を入れて食べるのが贅沢ですよね!
良いお肉を買ったときは、ぜひお肉だけでも味わうのがおすすめです。
関東風のすき焼きは、白菜をあまり入れないんですって!
理由は水分が出て味が薄まってしまうから。
私の実家は、母が関西寄りの県の出身だったので、すき焼きには白菜は入るものだと思っていました・・・。
そして、割り下を使わないので、実家で食べていたすき焼きは関西風だったと大人になってから知りました。
関西風のすき焼きの特徴や作り方とは?
割り下を使わず、お肉を焼くときに、ご家庭の味付けをしてすき焼きにしていきます。
関東風のすき焼きよりも煮汁が多く出るので、すき焼きというより食べるまでにぐつぐつ煮るイメージです。
すき焼きでインスタ映えする具材の切り方や並べ方は?
すき焼きに入れる具材と、それぞれの切り方をご紹介します。
特に、ポイントはないのですが、固いものや火が通りにくいものは薄めに切ると均一に煮えます。
牛すき焼き用肉
切らずにそのままか、お子様用に一口大にカットすると食べやすい
お肉を買うときには、牛脂がついているかしっかりとチェックしましょう
しらたき
沸騰したお湯に入れてあく抜きをして、10センチ程度の長さにカットして水分をしっかり切る
長ネギ
斜め切りよりもぶつ切りのほうがバラバラになりにくくておすすめ
玉ねぎ
くし形切りか半分の輪切りでオッケー
玉ねぎを入れると甘くてコクが出ます。
春菊
根元をカットしてから洗って、食べやすい長さ(5センチ程度)に切る
しいたけ
石づきをカットして、包丁を十字に入れて飾り切り
えのき
石づきをカットして、長い場合は半分に切る
焼き豆腐
普通の豆腐よりも、焼き豆腐のほうが味がなじみやすく崩れにくい
水気をしっかり切って、6~10等分の食べやすい大きさにカット
ニンジン
ねじり梅などの飾り切りにするとお店っぽくておしゃれですが、難しい場合はそのまま輪切りか型抜きでオッケー!
すき焼きがインスタ映えする並べ方って?
鍋料理の並べ方でポイントになるのが、具材のバランス。
メインとなる具材は手前に置きます。
すき焼きだったら、柔らかそうでおいしそうなお肉ですね!
すき焼き鍋の奥から、高さがある具材を斜めに断面が見えるように置いていくと、見た目が華やかになります。
色みが近いもの同士は近くに並べないで、少し離すと彩りがよく感じられます。
例えば、白い焼き豆腐と白滝とえのきを近くに置くと、白いゾーンができてしまいます。
なので、間にニンジンやシイタケなどを入れると、色味がはっきりとして見えて、食欲をそそる見た目になります。
最後に置く春菊は、バランスを見て、中心部分や鍋のカーブに沿って外側にまとめたり、変化を楽しめますよ。
すき焼きの具材でお肉の近くに白滝を入れるなって本当?
白滝とすき焼き用のお肉を近くに置くと、お肉が固くなる、という話は有名ですよね。
でも、これって間違っているってご存知でしたか?
白滝に含まれる成分がお肉を固くすると言われていたのですが、それは間違いだったとこんにゃく協会も発表しているんです。
白滝がお肉を固くすることはなく、もしお肉が固いとしたら煮込みすぎかもともと固いお肉だったということです。
でも、そんなことは知らないという方も多いかと思いますので、おもてなしとしてすき焼きを出す場合は、できれば白滝とお肉の距離は開けておいたほうがいいかもしれませんね!
白滝でポイントになるのが、下処理。
下茹でせずに生臭いまま入れてしまうと、せっかくのすき焼き全体が白滝の匂いになってしまいます。
お湯に入れて軽くゆでるか、湯通しするだけでもいいので、下処理はしっかりと行うことが大切です。
最後に
すき焼きの具材の入れ方や並べ方、切り方のポイントなどについてご紹介しました。
関東風、関西風、どちらの作り方でも、最終的にはだいたい同じようなすき焼きが出来上がりますが、どちらも楽しんでみると楽しいですね。
アツアツのお肉を生卵につけて食べる瞬間は格別ですよね。
ぜひ今夜はおいしいすき焼きを楽しんでくださいね。
すき焼きが残ったら、うどんを入れたりご飯を入れたり、溶き卵でとじてすき焼き丼にしたりと、食べ終わった後もワクワクが止まりませんね!